愛犬を迎える前ってどんな準備があるの?

こんにちは。ドッグスクールKANEKOです。

現在愛犬と暮らしている方もいれば、これから犬を飼いたいなと思っている方もいると思います。

犬を飼う前に「事前に考えて欲しい事、知って欲しい事、準備して欲しい事、気をつけて欲しい事」などを簡潔に書いていこうと思います。

書き出したら長くなってしまったので、

「事前準備編」「家族編」「費用編」「犬種編」「しつけ編」に分けて書いていきます。

今回は事前準備編です。

家族編 愛犬を迎えるまでに家族で決めておく事ってなに?

費用編 愛犬との生活に必要な費用ってなにがあるの?

犬種編 愛犬候補の犬種はどうやって選べばいいの?

しつけ編 愛犬のしつけってなんだろう?いつからどんな事をすればいいの?

 

はじめに

愛犬を迎える余裕がありますか?

犬を飼う場合、費用面では車1台、生活面ではお子さん1人増えるイメージが好ましいと思っています。

引っ越し後やマイホーム完成のタイミング、

ご懐妊やお子さん誕生のタイミング、

お子さんの進学のタイミングなどはちょっと時期を検討された方がいいかもしれません。

家族構成や仕事状況、現在のご自身やご家族の年齢によっては一旦保留にした方がいい場合もあると思います。

 

犬を飼うってどういう事?

「犬は賢い」というイメージを持たれる方も多いと思いますが、人がして欲しいと思っている事を犬が察して勝手にやるのではなく、人がして欲しい事をひとつひとつ教えていく必要があります。

たしかに賢いため、しつけやトレーニングで教えた事はもちろんですが、一緒に生活する上で覚えて欲しくない事(いわゆる問題行動と言われる事)も学習し習慣化する可能性があります。

そのため、しっかりとしつけをして、一緒に生活する上でいい事(して欲しい事)とよくない事(して欲しくない事)を教える責任があります。

そして、ひとつの命です。

衝動飼いや安易な気持ちでの飼育はしないように事前準備をしっかりとお願いします。

 

しつけについて

詳しくは「しつけ編」に書きます。

(しつけ編) 愛犬のしつけってなんだろう?いつからどんな事をすればいいの?

しつけとは、「決められたルールを守り習慣化させる事」「教え育てる事」だと思います。

なので、はじめから上手くはいかない事もあります。

催促吠え、夜鳴き、トイレの失敗、甘噛み、飛びつき、落ち着きがない、なんでも食べようとする、留守番ができない、色んなものを破壊する、お散歩で引っ張る、呼んでも来ないなど「イメージと違う」事の連続かもしれません。

ご自身でしつける場合、根気よくしつけをする時間や気持ちの余裕はありますか?

スクールや訓練所に依頼する場合、金銭的な余裕はありますか?

愛犬を迎える前にしつけ方法やトレーニング費用などある程度下調べをしてみて下さい。

よくわからなければ、お問い合わせフォームからご連絡(メール)下さい。

 

費用について

詳しくは「費用編」に書きます。

(費用編) 愛犬との生活に必要な費用ってなにがあるの?

病院、トリミング(シャンプー)、しつけ(トレーニング)など必要な時にするべき事をできる(してあげる)金銭的余裕はありますか?

必要最低限(毎月のフード代のみなど)の計算ではなく、必要になりうる費用を予め計算した上で愛犬を迎えた方が、あらゆる場合に備える事ができ、いざという時に必要な事を選択する幅が広がるので、余裕を持って生活できると思います。

 

時間について

愛犬を迎えてすぐは特に、ごはんを食べない、体調不良などで急遽病院へ行く必要があるかもしれません。

愛犬に合わせて時間の調整ができますか?

毎月のトリミングやシャンプーをご自身でしたり、サロンに連れて行けますか?

残業や出張などでお留守番が長くなる場合や帰れない時、代わりに面倒をみてくれる方はいますか?ペットシッターやペットホテルなどの依頼先や預け先はありますか?

愛犬は可愛いですが、生き物です。

世話をしないと病気になるし最悪死んでしまいます。

愛犬に割ける時間はありますか?

 

将来(老後)について

はじめは小さくて可愛くてもみんな成犬になります。イメージ通りに成長するとは限りません。

いつ病気や怪我をするかわかりません。

手術や長期的な治療には予想外の費用がかかる場合もあります。

必ず歳をとり、人よりも早いスピードで老いていきます。

最期まで世話や介護をし、看取る覚悟はありますか?

ご自身やご家族の年齢、お仕事内容、体力の有無、費用、生活場所など、「今」ではなく、愛犬の犬種の平均寿命やかかりうる病気(介護含む)の「今後」の事までよく考えてみて下さい。

 

住まいについて

お仕事やご家庭の都合で転勤や引っ越しなどがある場合、愛犬も一緒に連れて行けますか?

ペット可物件はやや高くなる場合や、多頭飼いや大型犬などは物件数が減ったり階数を指定される場合があります。

「引っ越し先では飼えないから」「ペット不可のマンションだけど、はじめは静かだったのにうるさくて飼えなくなった」など無責任な事にならないようにお願いします。

 

家族に迎えるタイミング

人間のお子さんは授かりものなのでタイミングが読めない場合もありますが、犬は飼うか飼わないかの選択をする事ができ、飼うタイミングを選ぶ事ができます。

一目惚れした可愛い犬は衝動飼いや安易な気持ちで飼うのではなく、その可愛い犬のためにじっくりとよく考えてから行動するようにして下さい。

「飼わなければよかった」「後悔してる」と悲しい言葉を簡単に口にする方もいます。

人はもちろん、飼われた犬も不幸にならないように、しつこいですがよくよく考えて下さい。

「犬の十戒」を参考に、お子さんの誕生前後に合わせて愛犬を迎える方が一定数いますが、お子さんの育児とパピーの世話が重なるととても大変だと思います。

時間も費用も思ったよりかかり、精神的にも余裕がなくなる方も少なくありません。

また、お子さんが手のかからない年齢になると今度はお金がかかる事が多いと思います。

愛犬に必要な事を「お金がない」とさせてあげられないのは愛犬にとってはあまりいい事ではありません。

ご自身やご家族の年齢、今後の生活を見据えた上で愛犬を迎えるのか迎えないのか、迎えるタイミングはいつがいいのかをじっくりとよく話し合って下さい。

 

さいごに

「犬は賢くて、忠誠心もあり、色んな芸もできる!」それは「しつけやトレーニングをしているから」です。

「毛艶が良くて、ぬいぐるみみたいに可愛い!」それは「トリミングで綺麗にしてもらっているから」です。

「病気知らずでいつも元気!」それは「健康管理や定期診察、必要な予防接種をしているから」です。

外からみていると良いとこばかりが目立ちますが、たくさんの時間や費用や手間をかけて愛犬を世話して可愛がり育てている結果の一例です。

よく犬派猫派と比較されますが、基本的に犬は猫に比べて時間も費用も手間もかかると思います。

猫ちゃんを飼ってる方からすると、なんでトイレができないの?と不思議に思われるほどトイレトレーニングに苦戦する方も多いと思います。

できない事や難しい事は無理せずに、頑張り過ぎて疲れてしまう前に、早めにプロにお任せ下さい。

ただ、その分の費用は予め予算に入れてから愛犬を迎えるようにお願いします。