愛犬のしつけってなんだろう?いつからどんな事をすればいいの?

こんにちは。ドッグスクールKANEKOです。

「しつけ」は犬の検索(関連)ワードでよく見聞きする言葉だと思います。

具体的にどんな事をすればいいのか、する必要があるのか、しつけについて書いていこうと思います。

さいごは「しつけ編」です。

事前準備編 愛犬を迎える前ってどんな準備があるの?

家族編 愛犬を迎えるまでに家族で決めておく事ってなに?

費用編 愛犬との生活に必要な費用ってなにがあるの?

犬種編 愛犬候補の犬種はどうやって選べばいいの?

 

はじめに

しつけとは「ルールを教える事」です。

ご家庭内での事はもちろん、お散歩や病院でのマナー、利用施設(ペットサロン、ペットホテル、ドッグラン、ドッグカフェ、ペットと泊まれる施設など)のそれぞれのルールを守れるように、その時ではなくご利用前に事前に教える必要があります。

愛犬に教えるためには、まず人が理解していないと教える事はできません。

では、いつ、どんな事を教えていけばいいのかを書いていこうと思います。

 

しつけをはじめる時期

しつけに年齢制限はありません。

そのため、成犬になってからでもできないことはないです。ではなぜ早くからしつけをした方がいいと言われるのでしょうか?

しつけを開始する年齢(月齢)が上がれば上がるほど、それまで愛犬に蓄積されてきた生活習慣や繰り返し学習してきた内容をある日突然変える必要があるので、戸惑ったり、攻撃したり、体調を崩したり、受け入れられない場合があります。

人で例えるなら、「利き手が右手の人が今日からは利き手を左手にするように指示され、生活する」とイメージしてみて下さい。

スプーンやフォークを使いはじめの小さい(幼い)時は割と難なく変えられると思いますが、大人になってからだと長年のクセがついているので苦戦する方も多いと思います。

また、怪我などでやむを得ない場合や自発的に「変えよう」と思って変えるのではなく、「指示されて」というところもポイントです。

「なんで変えなきゃいけないの?」という疑問や「やりたくないな」という拒絶、「上手くできないな」というイラつきなどが少なからずあると思います。

「できない事はない」ですが、月齢や年齢が上がれば上がるほどストレスや負担や抵抗感が大きく、慣れるまでに時間がかかると思います。

そのため、人も愛犬にも負担なくかつ時間をかけずにしつけるには低年齢(低月齢)の方がおすすめです。

 

しつけは可哀想?

しつけをはじめると、愛犬には「ストレス」がかかります。

「ストレス」というとネガティブなイメージがある方もいると思います。

ここでも人で例えるなら、お子さんが保育園や幼稚園に通いはじめの時、初めての慣れない環境や集団生活(ストレス)で泣き叫ぶ子や体調を崩す子がよくいると思います。

泣いているし、体調を崩しているし、一見「可哀想」にもみえますが、それは今後の生活において「必要なストレス」だと自分は思います。

はじめはストレスがかかる事でも繰り返し習慣化されていくとそれが「普通」で「日常」になるので、ストレスではなくなり、卒園まで泣き続けたり体調を崩し続ける子は少ないと思います。

愛犬との生活で必要なストレス(しつけ)に対して、

「可哀想」と思うのか、

「必要な事だから一緒に頑張ろう」と思うのかによって今後の愛犬との生活や愛犬自身にも大きく差が出ると思います。

繰り返しますが、しつけは必要なルールを教える事です。

ルールを教えない(知らない)と行く先々でトラブルを起こしてしまったり愛犬や愛犬に関わる人が怪我をしたり嫌な思いをしたりする可能性があります。

ルールを教え始めた時には愛犬がストレスを感じる事もあると思いますが、繰り返し教えていく事で、ルールを守り誰からも可愛がられる犬に育てて欲しいと思います。

 

教える内容の一例

犬は言葉を喋らず、会話はできません。

なので、こちらのして欲しい事を伝える際はコマンド(指示する言葉)を使います。

コマンドは愛犬とのコミュニケーションの手段になるので、まずはコマンドを教え、コマンドの理解度を高めて下さい。

コマンドを理解していないとコミュニケーションがとれないため、伝えたい事が伝わらず、人は人、犬は犬、とバラバラの生活になってしまう可能性があります。

教える動作のコマンド(「  」内の言葉)は一例なので、それぞれお好みのもので大丈夫です。

座る「座れ」

注目の姿勢です。

できれば人の横に座る事を教えて下さい。

普段から「人が止まったら横に座る」事を繰り返し教えると、信号待ちの時など人が止まると自然と横に座っていられるようになるため、他人や車に飛びつくなどのトラブルが少ないです。

伏せる「伏せ

服従の姿勢です。

人との関係性が現れやすいため、オヤツやおもちゃがなくてもできるようになるといいです。

病院の待合室など長時間待つ時は伏せて待てると愛犬も楽だと思います。

待つ「待て」

ごはんの時や遊んでいる時によく練習できます。

病院での待合室やドッグカフェなどで役に立ちます。

横につく「ついて」

人の横について歩きます。

「ついて」ができると、散歩中に引っ張る、草むらへ行く、拾い食い、マーキング、ノミダニを防ぐ事に繋がります。

呼んだら来る「おいで」

遊びの中で練習できます。

来たら褒める、呼んでいるのに来ない時は叱る事のバランスが大事です。

ドッグランなどに行く際は「おいで」が確実にできてからの方がいいです。

ハウス(クレート)に入る「ハウス」

病院での入院、トリミングサロンでの待ち時間、ペットホテルでのお預かりにはハウス(クレート)に入る事があります。

ハウスの中で静かに過ごせる事が必要です。

また、災害時など避難所で過ごす際もハウスに入り静かにできる事が条件の場合があります。避難先でも愛犬と過ごせるように日頃からハウスに入る習慣をつけて下さい。

トイレ「ワンツー」

人が決めた場所で人が決めた時間に排泄できるように練習して下さい。

散歩での排泄はマナー違反です。

必ず散歩前に敷地内の指定の場所で排泄をしてから散歩に行くようにお願いします。

マーキング防止にもなります。

 

さいごに

書き出すとかなり長くなってしまったので大幅にカットして簡易化して書きました。

細かいひとつひとつについてはご要望があればまた書こうと思います。

しつけに関しては犬種、性別、年齢、性格、生活環境、人との関係性などでも違いがあり、必要な事や教える事の優先順位、教え方などが変わってきます。

ケースバイケースなので安易に「この方法を試して下さい」とこちらに書いたり、ご案内したりはできかねます。

「家族編」で触れたようにしつけはご自身やご家族だけでするべき事ではありません。

人間の子供が幼稚園や保育園で集団生活をしたり、小学校で教育してもらったりするように、スクールや訓練所で必要な経験やしつけのプロによる教育を依頼されるのもひとつの手段です。

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