愛犬を迎えるまでに家族で決めておく事ってなに?

こんにちは。ドッグスクールKANEKOです。

愛犬を迎える前にご家庭内でよく考えて欲しい事、して欲しいお家での準備、ご家庭内でのルールなどについて書いていこうと思います。

今回は「家族編」です。

事前準備編 愛犬を迎える前ってどんな準備があるの?

費用編 愛犬との生活に必要な費用ってなにがあるの?

犬種編 愛犬候補の犬種はどうやって選べばいいの?

しつけ編 愛犬のしつけってなんだろう?いつからどんな事をすればいいの?

 

はじめに

これから犬を飼おうかなと思っている方がひとり暮らしなのか、同居人がいるのか、家族(複数人)と一緒に暮らしているのか、どういう状況かわからないので

・犬を飼おうとしてる方を「ご自身」

・飼おうとしている場所に一緒に住んでいる方達を含めた時は「ご家庭」または「ご家族」

と表記します。

 

ご家庭内の準備

犬を飼う場合、ご家庭内で反対する人がいない方がいいです。

反対の方や飼育に消極的な方にはご理解をいただき、十分に納得されてから愛犬を迎えるようにして下さい。

ご家庭内に反対の方や納得されていない方がいる場合、ご自身はよくても、愛犬にとっては居心地の悪い環境になる可能性が高くなります。

また、しつけをしていく中でご家庭内で意見や意向の違いがあると上手くいかない事も出てきます。

主にしつけをする人など役割を決めるのはいいですが、しつけや愛犬との接し方についてのルール作りをある程度は事前に決めてみて下さい。

細かいルールは愛犬との生活の中で決めていくものもありますが、事前準備の段階では、

・愛犬の生活場所(場所、配置、広さなど)

・トイレについて(場所、トイレのタイプなど)

・しつけについて(愛犬にして欲しい事、して欲しくない事、一緒にしてみたい事など)

・費用について(何にどのくらい予算をかけるかなど)

をよく話し合ってみて下さい。

 

生活場所

現在のお住まいは犬の飼育をしていい場所(物件)ですか?

ペット不可なのに衝動飼いで愛犬を迎えようとしていませんか?

マンション等にお住まいの方は、ペット可なのか、ペットの数やペットの大きさに制限はないのかなどを事前によく確認して下さい。

その上で、愛犬の生活場所を室内にするのか、野外にするのかをまずは話し合ってみて下さい。

室内でも人と同じ部屋なのか愛犬用の独立した部屋なのか、同じ部屋でも愛犬専用のスペースの有無など細かく挙げると色んなパターンがあります。

細かくなり過ぎない範囲で書き出してみようと思います。

室内飼育

現在は室内で飼われている方がとても多い印象です。

地球温暖化の影響で年々外気温も高くなり、犬の熱中症も増えているため、エアコンの効いた部屋が安心だと思います。

ハウスなし(完全フリー)

部屋のどこへでも好きに行ける環境での飼育です。

愛犬用のハウス(サークル、クレート、バリケンなど)がない又は愛犬用のクッション等があるのみが多いです。

人と犬にしっかりとした関係性がないと問題行動(無駄吠え、分離不安、人を無視する、破壊行動、犬と人の立場が逆転する など)に発展しやすい環境です。

トイレも粗相をしやすいので、将来的に家中に粗相をしたり、マーキングをしたりされる可能性もあります。

ハウス(サークル)

四方を柵で囲まれたタイプです。

寝床とトイレ一体型、屋根付き、キャスター付きなど色んなタイプがあります。

当スクールでは幼稚園のトイレに使用しています。

ハウス(クレート)

全ての面が柵で囲われているタイプです。

折りたたむ事ができるタイプが多いです。

当スクールでは、看板犬のボルトの介護の時に使用しました。

ハウス(バリケン)

飛行機などの移動でも使用できるタイプです。

しっかりとした頑丈な作りになっています。

当スクールでは、送迎車での移動時やクレートトレーニングで使用しています。

野外飼育

自分の幼少期は首輪に鎖を繋いで玄関先や裏庭などでの飼育をよく目にしました。

今はDIYで専用の小屋(スペース)を作ったり、野外用のサークル(囲い)を使用されている方が多いと思います。

愛犬を番犬目的で飼育したい方には向いていると思います。

暑さ対策で日陰を作ったり、寝床以外の場所にトイレを作ったり、雨でも濡れないように工夫をしてみて下さい。

室内よりも愛犬の視野が広くなるため、色んな事や物音に反応します。

愛犬の「吠える」行動が、「番犬の仕事」としてなのか、「無駄吠え」なのかは受け取り方の違いが出てくる部分でもあるため、周辺(ご近所)の方のご理解が必要な場合もあると思います。

ちょっとしたトレーニングや配置の工夫で無駄吠えを改善できる可能性はありますので、気になる方はお問い合わせフォームからご連絡(メール)をお願いします。

 

トイレについて

詳しくは「しつけ編」に書いていきます。

(しつけ編) 愛犬のしつけってなんだろう?いつからどんな事をすればいいの?

トイレは意外と苦戦する方が多い印象があります。

世話をする人からすると愛犬が粗相をすると掃除も大変だし精神的にもストレスになりやすいと思います。

愛犬の排泄をどこでさせるのか、事前に話し合いをお願いします。

よくお散歩中に排泄しているのを見かけますが、基本的にお散歩中の排泄はマナー違反です。

(人間で例えると野糞や立ちションと同じです)

お散歩やお出かけ前には指定のトイレでの排泄をするように習慣づけをお願いします。

 

しつけについて

詳しくは「しつけ編」に書いていきます。

(しつけ編) 愛犬のしつけってなんだろう?いつからどんな事をすればいいの?

愛犬にはご家庭内や施設(病院、ペットサロン含む)ご利用時に必要な最低限のルールを教える責任があります。

しつけ=ルールを教える事です。

「可愛いから」「まだ小さいから」「何かあれば抱っこすればいいから」「バギーに乗せれば(キャリーに入れれば)大丈夫」ではなく、誰からも可愛がってもらえるように「愛犬のために」しつけをお願いします。

しつけはご自身やご家族だけでするべきことではありません。

人間の子供が幼稚園や保育園で集団生活をしたり、小学校で教育してもらったりするように、スクールや訓練所で必要な経験やしつけのプロによる教育を依頼されるのもひとつの手段です。

なにかあってもなくてもお気軽にご相談下さい。

 

費用について

詳しくは「費用編」に書いていきます。

(費用編) 愛犬との生活に必要な費用ってなにがあるの?

愛犬には色んなお金がかかります。

ごはんを手作りにするのか、市販のフードにするのか、

シャンプーをご家庭内でするのか、依頼するのか、

しつけをご家庭内でするのか、依頼するのか、

など、何を選択するかによって事前におおまかな費用の計算ができます。

可能な限りの全てをご家庭内でするとその分の費用は抑えられます。

プロに依頼する場合、その分費用はかかりますが、ご家庭内ではできない経験や教育を受けられたり、皮膚や愛犬の状態をみて病気の早期発見ができたり、ご家庭内とは違う愛犬の一面がみられたり、色んなメリットもあります。

 

さいごに

愛犬を迎える前に、まずはご家庭内の全員が納得するまでよく話し合って下さい。

愛犬はご家族だけでなく、ご利用施設やご近所の方など愛犬と関わる方達にも可愛がってもらえる環境や関係性がベストです。

衝動飼いや見切り発車はせずに愛犬を迎えても大丈夫なように、十分な話し合い、事前準備、環境作りをお願いします。