こんにちは。ドッグスクールKANEKOです。
愛犬との生活の中には「お散歩の時間」があると思います。
お散歩で多いトラブルについて書いていこうと思います。
はじめに
お散歩は何をする時間ですか?
価値観によって様々な答えがあると思います。
愛犬もご自身も楽しく過ごせるのが理想ですが、お散歩でのトラブルは愛犬がしている事もあれば相手の犬から被害を受ける事もありえます。
愛犬がトラブルを起こしたり巻き込まれたりしないように、回避するための一例を書いていきます。
「その場限り」ではできない事ばかりなので「お散歩の時だけ」ではなく「日頃から」練習をしてみて下さい。
引っ張る
よくあるお悩みだと思います。
引っ張るとお困りの方はほとんどの方がリードを張っていると思います。
「愛犬が引っ張らないように」という心理なのはわかりますが、愛犬からすると綱引きのように「引っ張りっこ」をしている状態なので、人がリードを張れば張るほど愛犬も引っ張り返してきます。
回避するには…
お散歩デビューの前に「歩く練習」をしましょう。
ある一定の月齢になったり、ワクチン接種が終ったりすると「お散歩デビュー」をする人が多いですが、デビュー前に歩く練習をせずに自由に歩かせている方が多いと思います。
「自由に歩いていい」のだから引っ張ってもいいよね?というのが引っ張る愛犬の言い分です。
何をするにも事前の準備は必要です。
まずはデビュー前に歩く練習からはじめましょう。
マーキング
意外と問題と捉えていない方が多いですが、マーキングも多いトラブルです。
犬のおしっこが原因で電柱が腐食するニュースがありましたが、基本的にお散歩中の排泄はマナー違反です。
回避するには…
お散歩前に敷地内の指定のトイレで排泄してからお散歩へ行く習慣をつけましょう。
「お散歩前だけ」は難しいです。日頃から愛犬のしたいタイミングで好きな場所に排泄させるのではなく、人が決めた時間や場所で排泄できるように練習しましょう。
拾い食い
なんでも口に入れてしまうトラブルです。
落ち葉、木の棒、石、ボールなど気づいたら口に入れたり食べてしまっていたり、時には気づかないうちに食べていて、体調を崩したりしてしまいます。
回避するには…
人の側を歩く練習をしましょう。
拾い食いをする愛犬は自由に歩いている事が多く、地面の匂いを嗅いだり、よく下を見ています。
まずは人の側から離れずに歩く練習をして、「いつ何を口にしたかわからない」状況をなくしましょう。
吠える
他犬、他人、車、自転車、猫、鳥など色んな対象に吠えるトラブルです。
突発的に吠えるタイプもいますが、狙いを定めている事が多いので、コツを掴むと回避しやすいかもしれません。
回避するには…
対象へではなく、「リードを持った人に注目させる練習」をしましょう。
愛犬と一緒に対象を見続けたり、「◯◯きたよ」「吠えちゃダメだよ」と注目する事を促すのは逆効果になりやすいです。
吠える原因は恐怖や興奮など様々ですが、まずは自分(リードをもっている人)をみてれば大丈夫、自分を無視させない関係性を築きましょう。
逃走
リードが外れてしまう、リードが切れてしまう、首輪が壊れてしまう、首輪が抜けてしまう、リードを離してしまうなどの状況で愛犬が走っていなくなってしまう事が稀にあります。
回避するには…
首輪やリードのチェック、リードを2本つけるなどの方法もありますが、「人が止まったら座る」「待て」「おいで」の練習をしましょう。
リードなしでもできるように日頃から繰り返し練習をする事により、「いざ」という時に備えられます。
突発的に追いかける
車、自転車、猫などを突発的に追いかけるトラブルです。本能に逆らえずに動くパターン、怖くて追っ払うために動くパターン、人の反応が楽しくてわざとするパターンなどがあります。
回避するには…
「人の側で座って待つ」練習をしましょう。
普段から、どんな誘惑があっても最優先は「人のいう事をきく事」という意識をつける練習をしましょう。
草むらに入る
ノミダニ、除草剤、眼を傷つけるなどのトラブルです。
特に除草剤は命に関わる事もあるので、どうしても草むらに入らなければいけない理由がない限り、回避した方がいいです。
回避するには…
人の横を歩く練習をしましょう。
草むらはマーキングや拾い食いなどをするために入るパターンもあります。
草むらへ行かなければ上記トラブル防止に加え、マーキング防止にも拾い食い防止にも繋がります。
「愛犬の好きにさせてあげる事」が必ずしも愛犬のためになるとは限りません。愛犬の行動を制限する事によって回避できる(守れる)トラブルもあります。
さいごに
お散歩は愛犬と一緒に過ごす時間であり、愛犬のための時間でもあります。
だからといって愛犬の思うままに自由に好き勝手にさせていい時間ではありません。
また、自由には責任が伴いますが、愛犬の自由に対しての責任はご家族が負います。
愛犬を自由にすればするほど、その分ご家族は周囲に目を配らせ神経を使う必要があります。
「自由にさせない」というと拘束して可哀想と思うかもしれませんが、愛犬が常に自分の側にいる事を苦に思わず、むしろ喜んで側にいられる関係性があれば、様々なトラブルを回避でき、人も愛犬も楽しいお散歩の時間が過ごせると思います。
同じトラブルでもトレーニング方法や原因はケースバイケースです。
そのため、上記の回避するための練習はほんの一例で、曖昧な表現にしたのも違う解釈や誤解を与えないためです。
思い当たるトラブルがある方もない方も、
今は大丈夫だけど予防されたい方も、まずはお気軽にご連絡ください。